世界でも珍しい女性だけの歌劇団「宝塚歌劇団」を知らない人は、ほとんどいないでしょう。
一生に一度は見てみたい、機会があれば見てみたいという方も多いと思います。
かくいう自分も、その類でした。
と言いつつも、宝塚独特の世界観や思い込みから、
マナーはどうなっているんだろう?
というハードルの高さを感じて、興味はあれどなかなか見にいけませんでした。
そんな折、宝塚ファンで何度も見に行ったことがある知人と幸運にも一緒に見に行けることになったのです。
その時、宝塚ファンの知人から教えてもらった、宝塚歌劇を見るとき気を付けた方がいいマナーや、持参した方がよいアイテム、そして公演の流れをこの記事ではまとめてみました。
この記事はこんな方におススメです。
- 宝塚に興味があるけれど、あと一歩踏み出せない方。
- 宝塚歌劇を見る際のマナーが分からない方。
- 3時間公演がどんな感じなのか知りたい方。
服装は カジュアルでもOK! とくにドレスコードとかはありません。
宝塚歌劇を見るのはきちっとした正装やドレス、着物を着られた方をイメージしがちですよね。
しかし、実際はジーパンやパーカーといったカジュアルな服装で見に来ている方もたくさんいらっしゃいました。
実際、自分が観劇に行った時、着物を着られたマダムやちょっとしたドレスっぽいワンピースを着られたマダムもいらっしゃったのですが、あくまで一部でした。
キレイ目の服装であれば十分です。
宝塚観劇中、できれば持って行った方がよいもの
これは知人からも事前にアドバイスされていたのですが、「観賞用グラス(オペラグラス)」は出来れば持参するのをおススメします。
宝塚の劇場は舞台装置がかなり大きいです。
宝塚歌劇で有名な「豪華なドレスを着たスターが階段から降りてくるシーン」で、階段が舞台に設置されること想像してみてください。
そのため舞台の奥行が広めに取られています。
席が前の方であれば舞台奥まで見えるでしょう。しかし、中段より後ろの席だったり2階席の場合はオペラグラスを持参した方が役者の方やスターをより近くに見ることができます。
グッズショップは劇場内の他に、劇場となりのシャンテにもあります。

自分が公演を見たのは日比谷にある「東京宝塚劇場」でした。
もちろんどんなグッズがあるのか気になりますが、宝塚劇場内のグッズショップは当日チケットを持っている人でないと入れません。
というのも、劇場の入口からチケットチェックされるため、劇場内にあるグッズショップにはチケットがないと入れないのです。
しかし、チケットがないとグッズが買えないわけではありません。
東京宝塚劇場がある隣の建物「シャンテ」のビルの中に、宝塚グッズショップ(公式)が入っているのです。
しかも取り揃えられているグッズは、劇場内のショップと同じです。
当日チケットがない場合や、公演時間まで時間に余裕があるときは、シャンテのグッズショップの方に行くのをおススメします。
グッズだけでなく衣装展示やスチール展示もあり!(無料)
シャンテではグッズだけでなく、実際に公演でスターが着た衣装が展示され、間近で見ることができる他、各公演のスチール版を見ることができます。
宝塚には5つの組(宇宙、月組、星組、花組、雪組)があります。
最近は「ルパン三世」や「るろうに剣心」といった漫画やアニメが原作の公演も増えています。各公演のスチール版を見るだけでも見応え十分です。
公演まで余裕があればシャンテの方が展示をゆっくり見てグッズを購入した後も、ビルの中に入っているカフェで公演までお茶できますよ。
トップスターの楽屋出入り待ち(ご挨拶)は、ファンクラブの方だけです。

自分が観劇したときはコロナ渦で楽屋にトップスターが入られる際の出入り待ち(いわゆる、ご挨拶)は禁止されていました。
しかし出入り待ちをしている皆さまは、トップススターがまだ歌劇団に入ったばかりのころから10年近く応援していたファンの皆様だけができる「ファンクラブ特権」みたいな感じだそうです。
(宝塚ファンの知人曰く)
最前列の並び順から位置、そしてご挨拶のポーズまで厳しく決められているそうです。
ですが、トップスターに直接ファンレターを手渡しできて一言二言ご挨拶ができるというのは、スターが下積みころから長年応援してきたファンの方にとって、とても幸せな時間だと思います。
どうしても楽屋出入り待ちを見てみたいという方は、ちょっと離れたところから見てみるのをおすすめします。
スゴイらしいです。
一部の無駄もなく、ファンから差し出されたファンレターをトップスターがぱぱぱぱぱと素早く優雅に受け取られるそうです。さすが鍛えられしファンの皆様です。
コロナ渦が鎮まったときには、自分も是非その光景を見てみたいです。
公演中、のどが乾いたら水やお茶をこそっと飲みましょう。
基本的に観劇席での飲食は禁止されています。
しかし3時間公演の間に、喉が渇かず、喉が渇いても我慢するというのは厳しいものがあります。
なので、喉が渇いた時ように蓋のしっかりできるペットボトルのお水かお茶をバッグにいれておくといいです。
(コーラやオレンジジュースなど零れたら大変なものは避けましょう。)
そして喉が渇いたらささっと飲んでまたバックの中にもどしておきましょう。
これだけは守ってほしいマナー。姿勢正しく観劇しましょう。

演劇中におしゃべりや飲食は当然厳禁ですが、それと同じくらい気を付けてほしいのが姿勢です。
前のめり姿勢になると、とたんに背後からステージが見えづらくなってしまうのです。
公演が始まる直前にも大きな注意ボートを持ったスタッフの方が、通路を歩いて注意喚起するほど、前のめり姿勢は背後の方が見えづらくなります。
なので、背もたれに背中をつけて姿勢正しく観劇するようにしましょう。
3時間の宝塚観劇の流れ。

宝塚の講演時間は約3時間と長編映画よりも長めです。
しかし、3時間ぶっ通しで観劇するのではなく、第1幕と第2幕の間にたっぷり35分の休憩時間があるので、休憩をはさみつつ公演を楽しむという流れになります。
第1幕 (約1時間35分)
ミュージカル演劇のパートになります。
宝塚のトップスターの皆さまが各公演のミュージカルを、セリフだけでなく歌やダンスも交えて物語を演じてくれます。
自分が初めてみた宝塚歌劇の公演は「シャーロック・ホームズ」でした。
内容は探偵ホームズと宿敵モリアーティ教授との闘いです。
全く知らない物語というわけではなく、ある程度知識のあるストーリーだったのでミュージカル調でも大変楽しめました。
休憩 (35分)
第2幕までの間の休憩時間です。
35分と長めに時間がとられているので、慌てることなくトイレ休憩を済ませることができます。
第2幕 (約55分)
宝塚歌劇の代名詞でもあるダンスしながら階段から降りてくるショータイムです。
舞台装置フル稼働で、様々なドレスや衣装を来た宝塚歌劇団の皆さまが全力でダンスされます。
そのパフォーマンスは圧巻に尽きます。
ひとつのショーが終われば、また次のショーが始まります。
もちろん衣装も毎回異なるのです。(舞台裏でどれだけはや着替えをされていることでしょう)
そしてショーのラストは、宝塚お約束の背中にでっかい羽や長いファーを背負ったトップスターが降りてきます。
もはや美の化身です。ご本人もお美しいのですが、衣装のクリスタルがキラキラ輝き、圧倒される存在感です。
ショーは約1時間ずっとダンスショーですが、あっという間の1時間でした。
まとめ|宝塚は性別問わず楽しめます!

宝塚歌劇を初めて見て思ったのは、考えているほど堅苦しいものはなく、映画を見るくらいの気持ちで気軽に見ることが出来るということです。
公演中のおしゃべりや飲食、前のめりの姿勢といった最低限のマナーさえ気を付ければ、圧倒される演劇を思う存分楽しむことができるのです。
今回、初めて宝塚歌劇を見た感想ですが、本当にすごかったです。
舞台が下がったり上がったりするだけでなく、壁や小物も自在に動き、その舞台の中で宝塚の役者の皆さまが真剣に演技やダンスを披露されるのです。
演目やショーでは様々な衣装を見ることができるのですが、レースをふんだんに使用した凝ったドレスや衣装は、どれも女性の心に刺さる素敵なものばかりでした。
そして音楽も録音されたものを流すのではなく、舞台下で本当にオーケストラの演奏者が生で演奏されていたのはたいへん驚きました。
なにより第2幕のダンスショーは、本当に一見の価値ありです。
宝塚の代名詞のような、羽を背負って階段から降りてくるショーは会場から自然と拍手が沸き起こるほど圧倒的なものがありました。
もし宝塚歌劇に興味があるけれど、マナー等に不安があるという方も、是非見に行っていただきたいです。
きっと美しさだけで創られた新世界が待ってますよ。