WEBデザイナー検定とは、WEB制作の流れやページの作り、そしてhtmlの仕組みなどの知識を問う検定です。
WEBデザインの制作をする上で、html/CSS用語や画像をはじめとしたサイトを形作を形作るパーツの名称といったWEBデザインならではの専門用語が多く用いられます。
さらにページや画像の種類も数多くあります。
そういった用語はサイトの作りを理解することはもちろんですが、制作していく過程の自然な会話の中でも常用語として使用されるため、独学でWEBデザインをしてきたのでちょっと勉強しようと思ったのがきっかけです。
WEBデザインのテキストや問題集を読んでみて。

すでに検定を受ける前からWEBデザインの仕事をしているので、公式サイト(公益財団法人 画像情報教育振興協会(CG-ARTS))で購入したテキストは、改めて復習と確認を兼ねて読みました。
上の画像あたりは本当にWEBに関して学び始めたころに学習したのでなつかしさでいっぱいでした。
中には普段の実務ではこうしているから、他のサイトでもここにはコレを使っているから、という漠然とした理由で使用していたものも、『何故ソレなのか?』の部分が丁寧に説明されていたのは面白かったです。
例えばサイト制作で使用する画像についてだと
■画像の種類について
種類 | 特徴 | 推奨 |
JPG/JPEG | フルカラーの1,677万色を表現可能。 自然の写真とか繊細な色使いのイラストやデザインに適している。 グラデーションがかった処理がされるので、境界線がハッキリしたアニメイラストなどは不向き。 一度画像を小さくしてしまうと、もう元の画像には戻せない(不可逆圧縮) |
・風景写真。 |
GIF | 256色と色の数は少ないけれど、アイコンとか図形、ロゴなどの色数を必要としない画像にはぴったり。
透過機能はないけれど、指定した色を透明にできるのでロゴ画像はほぼGIF |
ロゴ! ピクト! ボタン! |
PNG |
JPGとGIFのいいところ取り。 |
自分は画像サイズが700pxくらいまでならPNG。 画像劣化してほしくないものに使用。 |
なんとなくで使っていたJPG/GIF/PNGの特徴が分かり、確かに!と納得して、制作で根拠を持って使用する画像選択ができるようになりました。
WEBデザイン検定は実務で役立つのか?
ハッキリ言って役立ちません。
すでにWEBデザインの実務をこなし、毎日ソース弄って画像制作してますが、検定で覚えた知識が役立つのはごくわずかです。
ただし勘違いしがちなのですが、その制作はWEBデザイン検定で学ぶ知識を『知ってて当たり前前提』で行われます。
しかし見かけは同じページなのに、
・画像容量が違っていて読み込みスピードが遅い
・SEOの評価が低い
・モバイルフレンドリー(スマホでも読みやすいかどうか)ではい
といった表面上に見えていない部分で差がでます。
実務では全て『知っている想定』で制作が進むため、制作そのものは出来てしまいますが、売り上げを伸ばしたりPVを伸ばすといった『結果』や『実績』の部分が出ないのです。
WEBデザインは様々な要素を組み合わせて制作するため、何か一つが原因で大きく評価を下げるということはほとんどないです。
しかし実績がついてこないページは作っても意味がありません。
お客もつかないし、少しでも実績や結果を出せるデザイナーさんに移っていって、ご自身の収益は減ります。
自分自身が独学でのWEBデザインをしていたため、基本のキを改めて学び、復習するという点でとても有益でした。
インプットの重要さを改めて思い出させてくれた。
デザインには毎年流行のトレンドがあります。
ちょっと前に流行ったデザインが、数年後には『ダサイ』になっていても珍しくありません。
制作方法でも同じことが言えます。
日々、制作を便利にするツールがでてきて、商品の見せ方や動画の活用方法、SNS活用など、学習しても学習しても新しいものがどんどん出てきているのです。
ある一つのことを一通りできるようになったと安心していると、あっという間に回りに追い抜かされていきます。
最近流行りのhtmlを使用しないノーコードデザインもでてきました。
いずれhtmlそのものを使用することが時代遅れと言われる時代がくるかもしれません。
常に時代に取り残されないよう、新しい情報をインプットして制作に落とし込む。
どんなデザイン(レスポンシブ・グリッド・wordpress……)でも制作ができるようになっておこうと思いました。
WEBデザイナー検定の試験を受けてました。
テキストを一通り読んで、問題もざっと1回解いて本試験を受けました。
勉強したのは約10時間ほどです。
本試験はマークシート形式なので解答が分からなくても適当に塗りつぶしておけば、運が良ければ合っているでしょう。
問題はテキストに載っている通りの基本的はことが問われました。
変なひっかけやひねりが加えられていない素直な問題だったので、テキストをきちんと読んでいれば答えられる問題でしょう。
試験は無事合格できました。
(むしろ基本中の基本を問われるので、これが解けなかったら実務はかなり怪しいレベルです……)
まとめ | 検定を活用するには

正直、改めて学習・再確認できたという点では学んでよかったと思えるのですが、実務を既にしている自分には物足りない部分はありました。
あくまでWEBデザインの基礎を固めるための学習なので、活用についてはほとんど学べないからです。
しかしその分、初めてWEBデザインを学ぶ方にはちょうどよい検定だと思います。
独学でWEbデザインを始めると基礎の部分が疎かになって、それこそ中身見たらぐちゃぐちゃなことがほとんどです。
今でこそ言えますが、独学で始めた自分自身がまさにそれで、同僚たちから何度も指摘を受けました。
『WEBデザインを勉強しています!』『WEBデザインを学びたいです!』という方は多くいらっしゃいます。
しかし、どんな勉強をしているのか?どんなことが出来るようになったのか?というのは他人には分かりにくいのです。
会社に就職するとき面談してくださる方がWEBデザインに詳しいとは限りません。
他人に分かりやすいのが『検定資格』です。
WEBデザインのことが分からない人にも、その人が一定以上の知識を持っていることを証明できます。
WEBデザイナー検定は文部科学省認定の検定であるため、履歴書にも書けます。就職するときのアピールポイントの一つとして活用するのもいいでしょう。
(とはいえ中途採用の転職時には、前職のときのスキルが重要視されるので活用はむずかしいかもしれません……)