賃貸不動産経営管理士とは?合格率と試験概要、難易度を徹底解説!

賃貸不動産経営管理士とは?資格ができた背景と試験概要、そして気になる需要を徹底解説!
賃貸不動産経営管理士って、どういう資格なの?
賃貸不動産経営管理士とは、2021年6月に新しく国土交通大臣から指定を受けた国家資格です。

 

つまり、できたばかりの真新しい国家資格ということになります。

資格分野はその名の通り、マンションやアパートの『賃貸不動産』に関する資格になります。

そして、一般の方にも認知度の高い『宅建士』と同じように、賃貸不動産経営管理士は独自の『独占業務』を持っています。

この記事では、そんな賃貸不動産経営管理士について詳しくご説明します。

 

『賃貸不動産経営管理士』という国家資格ができた背景

賃貸不動産経営管理士は急増するサブリース契約に関する業者とオーナーのトラブルを解消するため、国家資格に指定されました。

これにより業者はサブリース契約をオーナーと結ぶときは、契約前にオーナー側へ『重要事項説明』を賃貸不動産経営管理士にさせなければならなくなりました。

また、業者は営業所ごとに賃貸不動産経営管理士がなれる『業務管理者』の設置を義務づけられました。

業者とオーナーのサブリース契約トラブルについては、別記事に詳しく解説しましたので、よかったらそちらをご覧ください。

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急増するサブリース契約の トラブル賃貸不動産経営管理士が 国家資格なった背景

【国家資格】賃貸不動産経営管理士になるための試験概要

賃貸不動産経営管理士とは?資格ができた背景と試験概要、そして気になる需要を徹底解説!

賃貸不動産経営管理士の試験は年に1度です。
試験には学歴などの受験資格はないので、年齢・国籍関係なく誰でも受けることができます。

受験費用

13,200円(税込)

試験日・スケジュール

6月 実施告知
8月 申し込み開始
10月 試験会場通知の送付
11月 11月下旬試験

試験実施団体

一般社団法人賃貸不動産経営管理士協議会

【難易度】貸不動産経営管理士の 試験の合格率は低下傾向にあります。

賃貸不動産経営管理士は国家資格として指定される以前から、民間資格としてありましたが、それでも資格ができてからの年数は浅く、新しい部類に入るでしょう。

資格が出来たばかりのころは試験の合格率は8割ほどでしたが、一定の知識量を求められる国家資格となるとそうはいきません。

試験に出題される問題が難化していき、直近での合格率は30%前後にまでさがっています。

試験年度 申込者数 受験者数

合格者数

合格点
(合計50点満点)
合格率
令和2年 29,591名 27,338名 8,146名 29点 29.8%

(※令和2年からは出題問題数が50問に増えました)

試験年度 申込者数 受験者数

合格者数

合格点
(合計40点満点)
合格率
令和元年 25,032名 23,605名 8,698名 29点 36.8%
平成30年 19,654名 18,488名 9,379名 29点 50.73%
平成29年 17,532名 16,624名 8,033名 27点 48.32%
平成28年 13,862名 13,149名 7,350名 28点 55.89%
平成27年 5,118名 4,908名 2,679名 25点 54.58%
平成26年 4,367名 4,188名 3,219名 21点 76.86%
平成25年 4,106名 3,946名 3,386名 28点 85.80%

(※令和元年までは出題問題数が40問でした)

国家資格として指定され、合格率はさらに下がるだろうとの見込みですが、長期的な見通しでは合格率は20%台に落ち着くだろうというのが大方の予想です。

しかし合格率が急に10%台まで下がりることはないでとの見方があります。

理由はサブリース契約で独占業務を持つ賃貸不動産経営管理士の資格保有者数が、まだまだ不足しているからです。

一定期間の【経過措置】は取られていますが、その経過が過ぎるまでに一定数の資格保有者がいなければ、資格を持っている人が足らず、サブリース業界は混乱してしまいます。

民間資格だった頃を入れても、『賃貸不動産経営管理士』の資格を持っている人は、全国のサブリース業者数に対して圧倒的に少ないのです。

その混乱を避けるため、『資格保有者の供給』という観点から、民間資格から国家資格に指定されたとはいえ、急に合格率を下げることは恐らくないでしょう。

受験を後回しにすればするほど、出題問題は難化し合格率は下がっていくでしょう。
合格率がまだ高いうちに受験して合格しておくほうが無難です。

 

賃貸不動産経営管理士の試験に合格するための勉強方法は?難易度はどれくらい?

賃貸不動産経営管理士とは?資格ができた背景と試験概要、そして気になる需要を徹底解説!

賃貸不動産経営管理士に合格するための必要な勉強時間は約100時間ほどとされています。

一日1時間勉強するとして約3か月。
しかし一日3時間勉強すれば1か月で合格できる可能性もあります。

試験の申しみも8月なので、受験を申し込んだ後からゆっくり勉強を始めても十分間に合います。

賃貸不動産経営管理士は独学でも合格できますが、出題問題は難化傾向にあります。

例年の合格者の中で、独学で合格したというかたはとても多いです。

しかしあくまで国家資格になる前の民間資格だった頃の合格ですので、国家資格となってから出題問題が難化することは十分考えられます。

決して気を抜かずしっかり勉強しなければ、試験に落ちることは十分ありえます。

また民間資格から国家資格に指定されたことで、公式テキストだけでなく市販のテキストや問題集も各出版会社から続々と出版されはじめています。

さらにYouTubeでも『賃貸不動産経営管理士』の試験講義動画の数が増えているので、テキストで分からないところは講義動画で勉強するのもいいでしょう。

合格率は90%を超えている通信講座も!

独学では不安、しっかり勉強して絶対合格したいという方は、通信講座を利用するのをおススメします。

令和2年の全体合格率が29%のところ、通信講座によっては受講生の合格率が90%超えているところもあります。

通信講座の受講料もお手軽価格な講座が多いため、確実合格を狙っている方は通信講座を利用するのも手です。

賃貸不動産経営管理士は『5問免除』を受けることができます。

賃貸不動産経営管理士の試験は『5問免除』を受けることが可能となってます。

『5問免除』とは?
事前に講習を受けることによって、本来試験で50問出題される問題が『5問』減って45問になります。
賃貸不動産経営管理士の5問免除講習は年齢や国籍に関係なく、誰でも受けれます。

つまり『5問免除』を受ければ、5点を得た状態で試験を受けることができるので、当然合格率は高くなります。

しかも講習は年齢や実務経験関係なく誰でも受けることができるため、試験に自信がなかったり絶対合格したい方は是非受けておきましょう。
(一度受けると2年間有効です)

賃貸不動産経営管理士講習 | 実施要領

受講料 18,150円[税込]
別途、講習を受ける年度の「賃貸不動産管理の知識と実務」(4,048円[税込])の購入が必要
学習内容 ①事前学習(概ね2週間、講習受講年度の「賃貸不動産管理の知識と実務」を使用した自宅学習)
②スクーリングによる講習(1日、講習受講年度の「賃貸不動産管理の知識と実務」使用、確認テスト含む)
日程 令和3年7月13日(火)~令和3年9月22日(水)(予定)
全国47都道府県 111会場
受講申込期間 申込期間は各会場ごとに異なります。詳しくはこちら

※お申込みはお一人様1会場のみです。
申込締切日は、各会場ごとに異なります。各会場とも定員になり次第、締め切りますのでご注意ください(先着順

■賃貸不動産経営管理士講習(試験の一部免除)詳細
https://www.chintaikanrishi.jp/measure/course/

賃貸不動産経営管理士の試験の他に、宅建にも『5問免除』が設けられています。しかし、宅建の場合は『5問免除』を受けるために、『2年間以上の実務経験』が必要になります。

受講要件なく誰でも受けられること、また講習の期間も(申し込み先着順ですが)9月半ばまでと長いため、できれば講習を受けて『5問免除』を受けるほうが良いでしょう。

まとめ | 今後の賃貸不動産経営管理士の需要

契約に関わる独占業務を持つ資格なので、サブリース業者にとって資格保有者の確保は急務です。資格手当を支給している業者も増えています。

しかし賃貸不動産経営管理士の求人ニーズは、そこまで多いとは言い難いのが現状です。

理由は「賃貸住宅管理適正化法」が制定されて日が浅いため、経過措置として宅建士が業務管理者に登録できるというのが要因でしょう。

サブリース業者は経過措置中であれば宅建士を【業務管理者】に登録すればいいので、賃貸不動産経営管理士を急いで補充する必要がないのです。

 

しかし経過措置が終わってしまえば、業務管理者になれるのは賃貸不動産経営管理士だけです。

サブリース業者としては経過措置が終わる数年後を見越して、今から賃貸不動産経営管理士を確保しておきたい意図があります。
また、その流れで大手の業者では資格取得奨励や有資格者の採用を優先する動きがあります。

国家資格となって日が浅く、資格保有者が少ないからこそ、将来の需要が増えることが見込まれています。

さらに他の不動産関連の資格と複数保有することで、市場価値が高まるのは必然です。
決して取得して無駄になることはない資格でしょう。

個人的にはオーナー(大家)さんにこそ、この「賃貸不動産経営管理士」の資格を、是非是非に!おすすめしたいです。

 

銀行からお金を借りてアパートを建てて家賃収入を得るにしても、家賃収入額が減っては銀行への返済が大変なことになってしまいます(汗)

『家賃保証』という甘い言葉に騙されないよう、オーナーさん側も自己防衛のスキルを身に着けて、トラブル回避しましょう!

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