WordPressのテーマ『THE THOR』は、数多くのSEO対策が、テーマ本体に施されているのが特徴のひとつです。
そのSEO対策の1つに『構造化データ』があり、検索エンジンのクローラビリティを向上させ、SEOを強化する機能です。
しかし、Googleアップデートで追加された項目により、記事コンテンツの構造化データに、警告エラーが出るようになりました。
この記事では、THE THORテーマの『構造化データ』に関する、エラー修正の方法について解説します。
構造化データのエラー確認方法
構造化データは、サイトページでは表示されないため、どのような内容なのか確認できません。
そこで、googleが提供している『リッチリザルトテスト』を使い、構造化データの中身を確認します。
入力ボックスに、構造化データの内容を調べたい記事ページのURLを入力し、『URLをテスト』ボタンを押します。
少し待つと、入力したページの構造化データ項目が表示されます。
記事項目にエラー(一部警告あり)が表示されてしまう

記事コンテンツページをリッチリザルトテストを使い、構造化データを調べると、上記のようなエラーがでます。
△になっている項目をチェックすると、『エラー警告の詳細』を確認することができます。

『author』とは著作者を意味します。
『type』は、人なのか企業なのか指定する項目です。
上記の場合は『Person=人』となり、『name=名前』なので、記事を書いた人の名前が入っています。
そして、一部警告となっている『項目urlがありません』というのは、記事を書いた人『name』のプロフィールURLが未入力、という意味です。
2022年4月時点では『任意』の入力項目となってますが、きちんと入力しておいた方がSEO強化に繋がるでしょう。
構造化データの警告エラー修正を修正する方法。
構造化データ修正には、THE THORのテーマ本体のPHPを修正する必要があります。
必ずバックアップを取ってから、修正するようにしてください。
❶まず、WordPress管理画面から、『外観』→『テーマファイルエディタ』に進みます。

❷テーマファイルエディタを開くと、はじめは子テーマ『THE THOR CHILD』が選択されています。
これを、『編集するテーマを選択』で親テーマの『The THOR』にして選択を押します。

❸右側に親テーマの各ファイルが表示されます。
このファイルを下の方にスクロールしていくと、『個別投稿(single.php)』があるので、これを押します。

❹開いた『個別投稿(single.php)』に、エラーになっていたURLを追記するのですが、メモ帳でいいので必ず内容をバックアップ取ってから、修正するようにしてください。
510行目~513行目が、警告エラーが出ていたauthor(著作者)の項目になります。

この部分にプロフィールURLを追加記述します。
自分の場合は、下記のようにプロフィールURLとTwitterのアカウントURLの2つを入れました。
複数URLを入れたい場合は、『,』カンマで区切れば、複数記述することができます。
"author": {
"@type": "Person",
"name": "<?php the_author_meta('display_name'); ?>",
"url": ["https://webkatsudou.com/profile/","https://twitter.com/TomoWebdesign"]
},
※追記修正するときは、512行目の最後に『,』カンマを足すのを忘れないようにしてください。

❺修正できたら、『ファイルを更新』ボタンを押してください。

構造化データの警告エラーが無くなっているか確認
『個別投稿(single.php)』の修正が終わったら、リッチリザルトテストで構造化データの警告が消えているか確認します。

エラーがでていた記事項目を押して、追加記入したプロフィールURLがきちんと記載されているかも確認します。

自分の場合は、プロフURLを2つ追記したので、プロフページのURLとTwitterのアカウントURLがそれぞれ追記されてます。
まとめ|構造化データは今後のSEO対策で重要になってくる

構造化データの中で、記事コンテンツの著作者プロフィールは数年前はありませんでしたが、現在は任意であっても入力項目として増えました。
となると、検索エンジンは記事コンテンツの著作者について、より詳しい情報を求めていることになります。
であれば、記述できる項目は可能な限り記述することで、さらなるSEO強化が見込めます。
THE THORの本体テーマが、今後の更新で、構造化データにプロフィールURLの記述を追加するかは未定です。
将来、本体テーマに構造化データの更新が来れば問題ありませんが、対応されるまでは自身で対応することで、SEO強化することができるでしょう。