宅建士とは?『宅地建物取引士』の仕事内容と試験合格率、その人気の理由を徹底解説!!

宅建士(宅地建物取引士)の資格が人気の理由!

数ある国家資格の中でも、長年高い人気を誇る資格が『宅建』です。

実際に『宅建士』がどんな仕事をするのか知らない方でも、資格の名前だけは知っている、聞いたことがある、というほど、一般認知度が高い国家資格です。

では、どうしてそんなに人気なのか?
その理由は、

  • 会社から資格手当が毎月約1万~3万もらえる!(不動産関連の会社や銀行など)
  • 就職や転職に優位!!
  • 独立開業も可能!


主にこの3つが挙げられるでしょう。

特に毎月もらえる資格手当は非常に魅力的です。

この記事では、『宅建』とはどんな資格なのか、どうしてそんなに人気なのか、試験はどんなものかを解説します。

こんなに優遇される『宅建』って何?どんな仕事をするの?

宅建とは正式な資格名は『宅地建物取引士』といいます。
略して、宅建(たっけん)、または宅建士(たっけんし)と呼ばれます。

そして宅建士の仕事内容は、不動産(土地や建物)の売買や賃貸物件のあっせんをする際、契約書の内容を、専門知識を持っていない『買主や借主に説明し、契約書に記名押印をする』のが主な仕事内容になります。

しかもこのお仕事は法律で『宅建士でないとしてはいけないと定められています。
なので、土地や建物の売買や賃貸に関する専門知識を持っていないとできない仕事です。

要約すると、宅建士がいないと不動産売買はできません。
(※若干例外はありますが、一般的な不動産売買・仲介は宅建士必須です)

なおかつ、不動産屋さんは社長からアルバイト・パートを含めて、事務所ごとに『5人に1人は宅建士を必ず置く』ことを法律(宅建業法)が定めています。

これらの理由から宅建士は一定の需要があります。

宅建士がいないと不動産屋さんは不動産売買どころかまず会社を起こせないし、もちろん営業もできないのです。

特定の資格を持っている人しかできない業務のことを『独占業務』といいます。
例えば医師しか手術できないのもこの独占業務だからです。

宅建士だけが出来る内容は下記の3つです。

【宅建士の独占業務】

  • 重要事項説明書(35条書面)への記名押印
  • 重要事項説明書の説明
  • 契約書(37条書面)への記名押印

たった3つですが、その3つとも契約に関係する『独占業務』となっています。

宅建士がいないと不動産売買の契約ができないのですから、不動産を扱う会社にとって宅建士を一定数キープすることは常に求められます。
支店を出したくても、その事務所に最低1人は宅建士がいないと支店は出せません。

宅建士が一定数の需要を常にキープし、また人気があるのはこういった背景があるからです。

宅建の資格が役立つ、また活躍する業種は?

不動産会社 >
宅建の資格が大活躍です。不動産の売買の契約で宅建士の資格保有者は必須ですし、お客側からしても自分の担当が宅建の資格を持っていると安心感が増します。

金融機関(銀行・保険会社) >
不動産を担保にして融資をするとき、不動産価値を調査したりするので、不動産の知識がある宅建の資格は非常に役立ちます。

建築会社や住宅メーカー >
自社で建築した物件やリフォームした部兼を販売するとき、宅建の資格が活躍します。

直接宅建の仕事が関係しなくても、土地や建物の売買知識や民法に関する知識は、様々なところで活躍するため、社会受けがよく就職活動に有利に働く場合もあります。

またアパートやマンションの大家さん(オーナー)をしている方でしたら、家賃や管理について知っておいて損はない知識ばかりです。

宅建の資格をとってみたいけれど、受験や勉強方法はどうすればいいの?


毎月の資格手当や就職転職に有利な宅建士の資格を取りたいと考える方は当然多いです。また、不動産を扱う会社では、自社の社員に宅建士の資格取得を推奨している会社が多くあります(合格したら祝い金10万など)。
その結果、

宅建は年間受験者数25万人が受験を申し込むマンモス資格!!
受験は一年に一度きりなので、受験希望の方は忘れないように申し込みましょう!

宅建試験概要


宅建の試験は年に1度です。試験には学歴などの受験資格がなく、年齢・国籍関係なく誰でも受けれます。

現在の最年少合格者は12歳=小学校6年生、最年長合格者は90歳です。


(※令和2年と3年はコロナの影響で2回実施されてますが、両方は受けれません。10月か12月のどちらかを試験実施団体から受験票とともに通知されます)

受験費用

7,000円

試験日・スケジュール

6月 実施告知
7月 申し込み開始
8月 試験会場通知の送付
10月 宅建士10月試験
12月 宅建士12月試験(指定を受けた方のみ)

令和3年度宅建士試験の合否は、令和3年12月1日(水)に試験を実施している「一般財団法人 不動産適正取引推進機構」のホームページ上で発表されます。
ただし、12月試験の指定を受けた方については、令和4年2月9日(水)に発表となります。

宅建の試験に合格するための勉強方法は?


国家資格の中でも宅建は法律系資格の登竜門と呼ばれています。理由は宅建の試験の出題科目は大きく4科目に分かれて

宅建業法
権利関係(民法など)
法令上の制限
税・その他

となっており、法律の基礎である民法を学ぶからです。

とはいえ、例年の合格率が15%~17%ということで、合格することは決して簡単な資格ではありません。一般的に宅建士試験合格には、200~300時間勉強が必要だと言われています。

しかし、決して独学で合格できない資格というわけでもなく、独学で合格される方は決して少なくありません。自力で頑張りたいという方はぜひチャレンジしていただきたいです。

一般的な勉強方法として、宅建を勉強する方法は以下の3つのどれかになります。

<独学>
宅建に関するテキストや問題集は多く出版されています。そのテキストや問題集を使い勉強します。試験慣れと実力試しに模試を受けるのも手です。
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宅建試験を独学で合格するためのおすすめテキスト&問題集!
<通信講座>
ユーキャンやフォーサイトなどの通信講座を申し込み、講座のテキストや問題集、DVDを見ながら勉強します。講座によってはメールで質問ができたり、同じ講座を受けている人同士で交流ができたりします。
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【2021】宅建通信講座・WEB講座の厳選おススメ!
<資格学校・予備校、オンライン予備校>
資格総合スクールへ通ったり、オンラインで講義を受けて勉強します。
受講料の一部が「教育訓練給付金」を受けられるところもあります。

お仕事をしながらの方は通学は難しいでしょうし、独学だと勉強を続けるのに自身がない方も当然いらっしゃいます。
どの勉強方法を選ぶかは、ご自身のライフスタイルや好みに合わせて選びましょう。

宅建試験の『合格判定方法』に気を付けましょう。

合格者は実際に試験を受けた受験者数に対して約15%~17%となっています。
要注意なのは、その
合格判定が『相対評価』である点です。

『何点取ったから合格』ではありません。高得点者から数えて約15%~17%の受験者が合格となるので、合格点は毎年前後します。

宅建の合格点の推移

上図のように、過去の合格点を見ても、合格点が変動しているのがわかります。
試験が難しかった年は合格点がさがりますし、逆に簡単だった年は合格点があがるというかんじです。

要注意!近年、合格点は上昇傾向にあります!

宅建はずっと全問題50問中35点(70%)とれば合格と言われていました。しかし、近年の合格点を見てもわかるように、合格点は上昇傾向にあります。
令和2年10月の試験では過去最高の38点になりました。

その要因は昔と違い、勉強するコンテンツが豊富になったことがあげられます。

  • 無料講義動画の普及
    有料のDVDや動画と同レベルか、それ以上の質の高い講義動画がユーチューブで無料で見れるようになりました。
  • 地域格差の解消
    地方の方でも気軽にオンライン模試を受けて、実力試しができるようになりました。
  • 情報交換のしやすさ
    Face bookTwitterなど、SNSの普及で受験者の情報収集や交換が簡単になりました。
  • 隙間時間の活用
    アプリやサイトで過去問をいつでも解けるようになりました。
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    プラスアルファで活用したい勉強方法や情報収集

他にも資格の勉強をするのに役立つツールが日々増えています。
結果、受験生の質が向上し、合格点を押し上げる形になっています。

もはや35点取れただけでは合格はできない時代になったと言って過言ではありません。

合格点ギリギリを目指すのではなく、40点以上、できれば45点以上の高得点を目標に勉強して、ようやく合格できる時代になりました。

まとめ|宅建試験に合格するためには


宅建の資格は認知度の高さと社会的にも優遇されているため、非常に人気の高い資格です。また、受験資格がなく誰でも受けれるので毎年25万人の方が受験を申し込みます。

合格するためには、その中で合格率15%~17%の枠に入らなければなりません。

宅建の試験は、相対評価で合格点数が変動するので、1点でも足りなければ不合格になります。
別の年であれば合格点でも、受験した年の合格点に届かなければ合格できないのです。

しかも資格試験の勉強コンテンツの充実により、受験者の質が上昇し、高得点を取らないと合格しにくい資格になっています。

特に近年は2020年の民法改正が施行されたばかりです。去年のテキストは今年はもう使わないことをおススメします。

宅建の試験を初めて受ける方はもちろん、またすでに受けられた経験がありリベンジされる方も、情報収集をして、自分に合った勉強方法を見つけましょう。

独学やオンラインスクールなど、各勉強方法をまとめた記事がありますので、よかったらそちらも参考にしてみてください。

しっかり勉強して合格を掴みましょう!

 

自分が宅建に合格したときの勉強方法など備忘録

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よかったらこちらもご参考にしてください。

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オマケ|合格後のアレコレ。試験に受かってからの方がお金がかかる宅建

無事、宅建試験を合格しても『宅建士証(宅地建物取引士証)』は自動で発行されません。

しかし宅建士証がないと、独占業務はできないため、仕事で使う方は発行しなければなりません。
合格記念に発行したい方も同様です。

試験に合格してから『宅地建物取引士証』の交付までの流れが以下の図になります。

『宅地建物取引士証』の交付までの流れ

まず『実務経験2年以上の方と、経験が2年未満の方』で分かれます。
実務経験2年以上ある方は講習を受けなくていいのです。
講習内容は宅建士が実務でどんな流れで仕事をするのが学びます。実務経験がある方は流れが分かっているので講習を受ける必要がないとみなされます。

さらに『試験に合格してから1年以内の人と、1年超えた人』でわかれます。
試験受けた直後は、直近の法律を学んだばかりで問題ありませんが、1年以上となると法律改正などがあるため、最新の法律や規則を学ぶ必要がでてくるわけです。
ただし、あくまで講習ですので試験ではありません。

(合格者の中には、実際に何十年も宅建士証を交付しないでいる方もいらっしゃいます)

ここでポイントなのですが、『①実務講習』や『②宅地建物取引士の登録』、『③法定講習』、『④宅地建物取引士証の交付申請』は無料ではありません。
お金がかかります。

<内訳>

①実務講習 約12,000円~22,000円(実施機関によって異なります)
②宅地建物取引士の登録 37,000円
③法定講習 11,000円
④宅地建物取引士証の交付申請 4,500円


『宅地建物取引士の登録』の価格は誤字脱字ではありません。

一度登録してしまえば一生有効ですが、37000円かかります。

ちなみに実務登録者講習は2日間のスクーリングなのですが、最終日に試験があります。ほぼみんな受かる試験なのですが、稀に落ちる人も実際います。

落ちたら再度お金を払って実務登録者講習を受けることになります。
(試験を合格したのに、また試験とは‥‥)

一番安くて41500円
最もお金がかかって約75000円

宅建の受験費用(7000円)とテキスト問題集を含めれば、宅建に合格して宅地建物取引士証を手に入れるまでに10万近くかかるのです。

すでに宅建士証が必要な不動産などの仕事につかれている方は、会社が経費として講習や登録費用を出してくれるところがあります。
試験に合格したお祝い金として、会社から10万とか貰えるのも、この登録料にお金がかることへの考慮した一面もあるでしょう。

他にも戸籍謄本を取り寄せたりする手間があるので、すぐすぐ宅建士証が必要でないかたは、1年かけてゆっくり実務講習を受けて宅建士証を交付するのも手です。

宅建以外の不動産関連資格

宅建の外にも不動産に関する資格は多数あります。
そして同じ不動産に関する資格だからこそ、試験の出題範囲が被っている分野が多くあるため、ダブル受験・合格を目指す方は少なくありません。

他にもどんな不動産関連資格があるのか、気になる方は是非、関連記事を参考にしてみてください。

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