ブログの運営者や会社のHPを管理運営している方にとって、SEO対策は必須科目です。(趣味の日記ブログは別として)
そして、SEO対策を学ぶ方法はネット記事や本を読むのが一般的です。
自分でも色々学びながら、他にもSEOを勉強する方法がないかと探している時に知ったのが、SEO検定でした。
この記事では、
・SEOを学ぶと、どういうことに役立つのか?
・試験に合格すると、どんなメリットがあるのか?
SEO検定を受けるメリットや勉強方法、難易度、試験対策と所感について解説します!
SEO検定は4級~1級まである

SEO検定を実施しているのは『AJSA 一般社団法人全日本SEO協会(https://www.ajsa.or.jp/kentei/seo/)』です。
東京理科大学工学部情報工学科の古川利博教授がカリキュラムを監修し、アカデミックな内容を学んでいきます。
SEO検定の学習内容と学習難易度
SEO検定の各級の学習難易度と内容は、おおまかに下のようになってます。
簡単な4級から受けてもいいですが、既にSEOの基礎知識をもっている自信のある方は、2級や1級をいきなり受けることもできます。
ご自身のSEO知識のレベルに合わせて受験してみてください。
- SEO検定4級
⇒SEOの基礎知識SEOについて本当に右も左も分からない初心者向け。SEOの基礎知識を学ぶ。
SEO(検索エンジン最適化)の全体像の把握からスタート。 - SEO検定3級
⇒ある程度SEOを理解し、SEO対策を実践したい人向け。検索上位を狙いたいキーワードリサーチの仕方。
内部要因最適化(h1,h2~の構造)について学ぶ。 - SEO検定2級
⇒SEOの基礎があり、もっと自サイト(コンテンツ)のSEOを強化したい人向け。自分のサイトやブログへの集客力の付け方、ドメインパワーの正しい上げ方。
グーグルがどうやって流入元等のトラフィックを見ているか学べる - SEO検定1級
⇒競合他サイトと戦っていくプロ向けモバイルSEO(スマホファースト・モバイルユーザビリティの向上)やソーシャルSEO対策。
グーグルからペナルティを受けたときの復旧方法。
\ SEOの資格が得られる /
SEO検定の受験費用と合格率
SEO検定の受験費用や合格率は、下図の通りとなっています。
合格率は4級~1級まで平均して80%以上ですが、意外と3級が要注意です。
受験費用 | 合格率 | |
4級 | 5,000円(税込5,500円) | 86% |
3級 | 5,000円(税込5,500円) | 78% |
2級 | 6,000円(税込6,600円) | 84% |
1級 | 8,000円(税込8,800円) | 81% |
SEO検定を受けるメリット
SEO検定2級を受ける主なメリットは、コチラです。
- googleが重視する流入が分かる
- googleの指標に沿ったSEOが分かる
- googleの評価が下がるSEOが分かる
- 全日本SEO協会から被リンクが貰える
- プロフィールに資格を記載できる
ネットやSNSには、『こうすればSEOを強化でき、効果がすぐにでて、掲載順位が上がる!』という表面的なSEO対策に溢れています。
そして、自分もネット情報を鵜呑みにして、根拠の不明なSEO対策をブログに落とし込んできました。
上辺対策ばかりしてきて、基本がないので、SEO対策の良し悪しの判別ができないんですよね。
しかし、SEO検定の勉強をすることで、自分の知らないSEO対策や、googleがサイト評価をする時に重要視している基本を学びました。
結果として、『ネット上の根拠のないSEO対策』について、疑問を持てるようになった気がします。
例えば、たまたま上手く行ったかもしれないSEO対策で、何の根拠もなく『SEOをわかった!』と豪語する人がいたとします。
けれど、Googleは検索アルゴリズムを隠匿しているから、正解は誰にも分からないんです。
基礎知識があれば、『その人はSEOをそう考える』『この人はSEOをこういう風に考える』といった具合に、客観的に情報を判断できるようになります。
不確かな情報に流されず、自分で考えてSEO対策ができるようになったことが、SEO検定を学んで得られたことです。
01 SEOの基礎知識が身に着く
SEO対策は毎年アップデートされるため、数年前のSEO対策は通じないというパターンは少なくありません。
しかし、ネットや本の中には、古い情報のSEO対策も、たくさん溢れています。
古いSEO対策の中には、現在のSEO対策では通じないものもたくさんあり、良し悪しを見極めなければならないのです。
そして、google評価を高めるSEO対策が、下記の4つになります。
- 訪問者を増やす方法
- 読者に読んでみたいと思われる魅力的なコンテンツの作り方
- 訪問者のサイト離脱を防ぐ対策
- googleからの評価を上げるホワイトハットSEO
上記とは反対に、間違ったSEO対策をすると、googleは評価を下げるだけでなく、最悪ペナルティを与えます。
そういった残念なことにならないように、正しいコンテンツSEOの知識を得られます。
02 試験に合格すると全日本SEO協会から被リンクが貰える。
検定に合格すると、希望者は検定実施団体である『全日本SEO協会』のホームページに、ご自身の本名と紹介文を載せてもらえます。
その際、ご自身が運営しているホームページを、10個まで掲載してもらうことができます。
googleはサイト評価で、『権威性』を重要視しています。
一般社団法人からの優良被リンクは、ドメインパワーを上げるのに役立つでしょう。
03 SEOの知識があることを相手にアピールできる。
SEO検定に合格すると、日本SEO協会が合格者へ配布している認定ロゴを、プロフィールに掲載することができます。
WEBに携わるお仕事をされている方でしたら、プロフィールに検定合格を実績として記載することで、クライアント先にSEOの知識があることを示すことができます。
言葉で『SEOできます』と言うよりも、資格という形で根拠があった方が、相手の方へのアピールになりますよね。
合格すると貰える認定ロゴがこちらです。
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自分はSEO検定の1級と2級に合格できたので、この2つを使えます。
SEO検定の学習方法と試験対策
SEO検定の勉強方法は、全日本SEO検定の公式サイトで販売されている公式テキストや問題集を使い、勉強することができます。
また、講座ビデオ付のダウンロード学習コースも用意されているので、ご自身の学習方法に合わせて学ぶことができます。
とりあえず自分は、ある程度、本や動画でSEOを勉強していたので、公式テキストと過去問題集のみで勉強しました。
勉強期間と学習内容
- テキスト一読に約3時間
- 過去問3周に3日間
(1日3~6時間勉強)
ギリギリでしたが、これで一発合格できました。
SEO検定2級を受けた所感。

2022年2月時点で、全日本SEO協会から出版されている過去問題集は、2019年のものでした。
ぶっちゃけ『3年前のSEO対策が2022年に役立つの?』という疑問を持ちながら勉強していたのを、ハッキリ覚えています。
その予感は本試験で的中しました。
試験問題はしっかりアップデートされていたのです。
SEO検定の試験問題は、全部で80問出題されます。
80問全てが最新のSEOを問われる問題ではなく、7,8割は過去問題集と全く同じ問題が出題されていました。
過去問は絶対落とせません。
テキストは1度さっと目を通すだけで、後は過去問ばかりを周回していたのを後悔しました。
テキストは最低でも2,3度目を通しておくべきでした。
試験結果
合否通知は、試験後14日以内に通知がきます。
試験は64/80で合格なのですが、ギリギリ64/80で合格できました。
マジで危なかったです(汗)
脳内に某ジャニーズの『いつもギリギリでいたいから』というフレーズが再生されました……。
過去問になかった問題も、市販のSEO関連の書籍等を読んでいたお陰で、なんとか正答を選ぶことができたようです。
とにかく一発合格できてホッとしました。
SEO検定1級を受けた所感。

SEO2級を2月に合格した勢いに乗って、次の3月に1級試験を申し込みました。
せっかく覚えた知識を忘れないためです。
また、2級を勉強・受験した時の教訓を元に
- テキスト1読
- 過去問2周
- もう一度テキストを読んで、過去問に出てこなかった最新のSEO項目をチェック。
- 過去問1周
- (本試験前)テキスト一読
これで本試験に臨みましたが、予想通りの出題傾向でした。
2019過去問題集から7~8割、2021テキストの最新SEO対策が2~3割、という割合で出題されました。
そして、過去問から出題されなかった問題も、テキストを3度目を通していたお陰で、正答を選ぶことができました。
さらに、2級と同じ過去問も、1級本試験に出題されていたので、ラッキーでした。
試験後の手ごたえも、たぶん受かっただろうなと、自信をもって帰宅できました。
試験結果
今回は試験から5日で、合否通知が届き、無事1発合格できました。
2級の時のようなギリギリ合格ではなく、74/80と余裕をもって合格することができました。
これは2級に合格して、覚えた内容を忘れないうちに1級を受けたことと、本試験の出題傾向から、過去問を周回するだけでなくテキストを3周読んでいたおかげだと思います。
SEO検定の試験に出てきた出題箇所まとめ

全日本SEO協会から出版されている過去問題集にはでていなかったけれど、本試験で出題されていた問題の分野をまとめてみました。
過去問題集の内容以外は、テキストをさっと一通り読んだだけで本試験に臨んでしまい、記憶があやふやな部分があったので自分自身の確認用に。
SEO検定2級本試験出題メモ
ペンギンアップデート
⇒SEOの評価のアップデート。
過剰なSEO対策や不正な被リンクを集めて検索上位表示しようとすることを、ブラックハットSEOといいます。
このブラックハットSEOを駆使しているWEBサイトの順位を下げたり、ペナルティを与えるアルゴリズム。
ブラックハットSEOと反対が、ホワイトハットSEO。
良質なコンテンツ・ユーザーの使いやすさ・表示高速化など適切なSEO対策を行っている。
パンダアップデート
⇒コンテンツの評価をするアルゴリズムのアップデート。
低品質なコンテンツが多いWEBサイトの検索結果順位を下げて、良質なコンテンツのWEBサイトの順位を上げる。
コアアップデート
⇒コアアルゴリズムアップデートの略。
検索アルゴリズムそのものを大幅見直しして、検索結果を改善するための大型アップデート。
アンカーテキスト
別ページへのテキストリンク。
アンカーテキストの記述例
<a href=”https://webkatsudou.com/”>トモゾウのウェブ活</a>
クラウドソーシング
インターネットを介し、業務を外注(アウトソーシング)すること
▼SEO検定2級の本試験を受けた感想
ペンギンパンダコアあたりのアップデートの種類は1級で詳しく学ぶんですよね……。
2022年のSEOなら、googleアップデートの種類はマストで覚えないといけない内容です。
個人的に『これを2級の試験問題に出してくる?』と疑問視しつつも、実際2級の試験で出題されたので、ここらへんのアップデートの種類はしっかり押さえておきたいです。
そしてテキストは1読だけではなく、2,3周読んでおいたほうがよかったです。
SEO検定1級本試験出題メモ
BERT(バート)アップデート
これまでの単語と単語の検索から、AIを使って文脈を理解した検索へとアップデート。
YMYL
「Your Money Your Life」の略。
金銭や生命に強い影響があるものは、権威性をより求められる。
ニューラルマッチング
「検索意図を理解する」
単語の関係性をAIが理解して検索結果に反映
ヴェニスアップデート
ユーザーの位置情報アップデート
パイレーツアップデート
著作権アップデート
構造化データ
検索エンジンにコンテンツ内容を、詳しく伝えるためのサイトマークアップ情報。
これをサイトに導入すると、検索結果画面でリッチスニペットとして表示されたりする。
▼SEO検定1級の本試験を受けた感想
過去問に出題されておらず、本試験に出てきた問題の多くは、2019年以降に実施されたアップデートでした。
その多くがAIを駆使したアップデート。
2019の過去問題集を2周した後に、もう一度テキストを読み返すと、Googleが新しく実施したアップデートがどれか分かりやすいです。
まとめ | SEO対策は日々進化している

1998年にgoogleが創業してから、様々なSEO対策が行われてきました。
その中で、googleの検索機能は毎年進化し、検索で重要視しているポイントも、変わってきました。
近年はgoogleの検索技術が向上し、AIを使ったアップデートがどんどん導入されています。
SEO検定では、過去に行われていたSEO対策が、現在までに、どのように変わってきたのかを学ぶことができます。
ネットや本には、まだまだ古かったり、怪しいSEO対策が溢れています。
SEO検定を学ぶことで間違った情報に惑わされず、正しいSEO対策を行うことが出来るようになります。
\ SEOの資格が得られる /