カードを入れられられるスマホケースは、コンビニやお店でさっとポイントカード等を出せてとても便利ですよね。
特に支払いだけでなく、公共機関にも使える交通系ICカードをスマホケースに入れている方は多いでしょう。
しかしスマホと一緒に収納できるスマホケースには、注意しなければならない落とし穴があります。
こういった経験はありませんか?
この記事ではスマホケースに入れていたことで、カードが磁気不良になる原因について解説します。
カードにも様々な種類があります。
一括りにカードと言っても、様々な種類のカードがあります。
広く一般的に使用されているのは、下記の種類のカードでしょう。
- 交通系ICカード
Suica(スイカ)/ ICOCA(イコカ)/ PASMO(パスモ)etc - キャッシュカード
銀行カードetc - クレジットカード
VISAカード・Mastercardカードetc - ポイントカード
Tポイント / nanaco(ナナコ) / WAON(ワオン)etc - 学生証・社員証
そしてこれらのカードは、『接触型カード』と『非接触型カード』の2種類に分けられます。
接触型カード
カードとカードリーダーの端子が直接接触することで使用できます。
カードに磁気ストライプやICチップを搭載。
(日本ではクレジットカードは防犯のためICチップの搭載が義務化されてます。また磁気ストライプは印刷技術によって隠しているものもあり、多くの銀行キャッシュカードがこの技術を採用しています)
例)クレジットカード・キャッシュカード・学生証・社員カード・ポイントカードetc
非接触型カード
コンビニ等で電車ホームの改札で、端末に触れることなくカードリーダーにかざすだけで使用できます。
(カード内にアンテナコイルが内蔵されており、カードリーダーから発せられている磁界に触れると無線データ通信が可能になります。)
例)交通系ICカード
Suica(スイカ)/ ICOCA(イコカ)/ PASMO(パスモ)etc
このようにカードには接触型/非接触型の2種類に分別されます。
接触型カードは外部からの強い磁気に弱いのです。

クレジットカードやキャッシュカードなどの接触型カードは、カード自体(磁気ストライプ・ICチップ)に磁気データが記録されています。
その磁気データは外部からの強い磁気にあてられると、カード自体の磁気が弱まってしまうことがあるのです。
そしてスマホ(スマートフォン)は、常にデータ通信やWi-fi通信といった強い電波を発しています。
電波や磁気のかたまりであるスマホに長時間さらされることで、クレジットカードなどの磁気が弱まっていき、カードの磁気不良の原因となるのです。
『カードに磁気ストライプが見当たらないから大丈夫!』と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし上で記述したように、印刷技術で磁気ストライプを隠しているカードがあるのです。
磁気不良になったら困るカードは、スマホカードに入れないことをおススメします。
磁気不良になってしまったカードは再発行に時間や手数料がかかる場合も!

一度、磁気不良になってしまったカードは、残念ながら再び使用可能になることはほぼありません。
そのため、カードの発行元に再発行依頼することになります。
しかし磁気不良でのカード再発行は、新しいカードが手元に届くまでに時間がかかったり、再発行手数料が必要になる場合も少なくありません。
例えば銀行のキャッシュカードですと、大手銀行は再発行に1,100円かかります。(三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行など)
特にキャッシュカードとクレジットカードが一体になっているカードの場合は、再発行までにもっと時間がかかり、早ければ2週間でお手元に届くようですが、長いと1か月近くかかるパターンもあります。
キャッシュカードやクレジットカードで日々の生活費の支払いをしている方は、最長1か月カードが使えないとなると、当然生活に影響がでてきます。
(筆者は一度みずほでクレジット機能付きキャッシュカードの再発行申請をしたのですが、再発行カードが手元に届くまで1か月近くかかりました泣)
スマホケースに入れない方がいいカードと、入れても大丈夫なカードはコレ!

スマホに近づけることで磁気不良になりやすい接触型カードがこちらです。
- クレジットカード
- キャッシュカード
- ポイントカード
- 学生証・社員証
反対にスマホに近づけても磁気不良になりにくい非接触型カードがこちらです。
- 交通系ICカード
Suica(スイカ)/ ICOCA(イコカ)/ PASMO(パスモ)etc
接触系カードをコンタクトレス化(スマホのアプリ化)して便利に

スマホケースにポイントカードが入れられないと、『イチイチ財布やカードケースから取り出さないといけないから不便……』、と思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、最近はスマホのアプリには、ポイントカードをアプリ登録しておくことで、カード本体をスマホケースに入れなくて済むようになってきました。
方法はコンビニやお店でカードを出したいときに、スマホアプリからカード番号情報が記載されたバーコードを表示するだけです。
筆者の場合ですと、ポイントカードやペイペイなどの電子決済アプリを、スマホの1つの画面にまとめておき、必要なときにさっと表示できるようにしています。

財布やカードケースから該当カードを探す手間がないので、とても便利です。
そのまま電子マネーで支払いも済ませてしまえば、スマホ1つで全ての決済・ポイントカード提示が完了します。
どうしてもスマホケースに接触型カードを入れておきたい方は「磁気シールドカード(保護シート)」を使うとよいでしょう

接触型カードは磁気不良になりやすいのでスマホケースには入れないほうがよい、とずっと言ってきましたが、どうしてもスマホケースに入れておかないと不便という方もいらっしゃるでしょう。
そういった場合は、「磁気シールドカード」の使用で、スマホの磁気がカードに干渉するのを改善することができます。
あくまで磁気干渉を防ぐのが目的なので、絶対磁器不良にならないと保証するものではありません。
しかし、一枚「磁気シールドカード」をスマホに挟んでいることで、カードが入ったお財布とスマホがバッグの中で接して磁気不良になるのを防いだりするので、とても便利な保護シートです。
カードが磁気不良になる原因は、スマホだけとは限りません。

スマホケースに接触型カードを入れることで、カードの磁気が弱まり磁気不良になりやすいことをお伝えしてきました。
スマホケースに接触型のキャッシュカードやクレジットカードを入れないことで、磁気不良になるのを防ぐことができるでしょう。
ですが、磁気不良になる原因はこれだけではありません。
強い衝撃を受けてカードの磁気ストライプやICチップに傷がついたり、指紋やホコリも磁気不良の原因になります。
またカードを陽の当たる窓際に放置していたことで、熱で磁気が弱まることもあります。
多くの女性が使用しているハンドバッグの磁気留め具も、磁気を発しているためカードにあまり近づけない方がよいでしょう。
他にも日常生活で磁気を帯びたものは数多くあります。
とはいえ、それら全てを排除してカードを守るということは不可能に近いものがあります。
磁気不良になってしまった場合は、再発行を検討してみてください。