2022年2月の終わり。
Twitter上で『iPhone12が1円で買えた!』と言っているリプが、頻繁に回ってくるようになった。
appleのiPhoneと言えば高額スマホの代表格。
iPhone12よりも一個上の上位機種『iPhone13』がすでに発売されているが、iPhone12だって十分新しい方の機種に入る。
この時のiPhone12のApple公式本体価格は以下。
機種:容量 | 価格(税別) |
iPhone12 64G | 86,800円 |
iPhone12 128G | 92,800円 |
iPhone12 256G | 104,800円 |
これが「1円で買える?」というのは、にわかには信じ難く、最初はニセ情報か?と思ってスルーしていた。
しかし、身近な知り合いが、本当にiPhone12を1円で買った!と聞くや、一気に信ぴょう性が増す。
さらに「明日からまた一括キャンペーンしているから買いに行くんだ!」と情報をくれる。
自分はスマホ2台持ちで、iPhoneとアンドロイドを1台ずつ使っている。
メインとして使っているiPhoneの機種は、コスパ最強のiPhone SE2。
買って1年。
まだまだ使える。
とはいえ、iPhone12が安く手に入るのなら買い換えたい、というのが正直な気持ちである。
少しでも最新機種の方がいい。
なので、本当にiPhone12が1円で買えるのか、自分で調べて、購入チャレンジしてみることにした。
iPhone12が1円で購入できるって、なぜ?どういう仕組み?
まずは、どういう理由でiPhone12が1円になるのか調べてみたところ、2月の時点で真っ先に噂されていたのがコレ。
それに合わせて家電量販店は
iPhone12の在庫をなくして、
iPhone13に在庫シフトしたいのだろう。
事実、Appleの発表が来月に控えており、『家電量販店がiPhone12の在庫を少なくしておきたい』というのは、確かに一理ある。
そして、iPhone12が1円で購入できるキャンペーンをしているのは、ヨドバシカメラやビッグカメラ、ヤマダ電機などの家電量販店に限られていた。
Apple公式storeやオンラインショップでは、やっていない。
家電量販店限定のキャンペーンなのだ。
次に、どういう仕組みで1円になっているのかを調べてみた。
iPhone12の本体価格は、94,485円(税込)だ。
それを『店舗割引=72,484円』と『他社乗り換えMNP=22,000円』の合計94,484円が割り引かれて、1円になるという仕組みだった。
さらに、『必ず回線を他社に乗り換えしないといけない』わけではない。
回線を変えたくない人は、iPhone12本体だけを購入できる。
その場合は、『他社乗り換えMNP=22,000円』が使えないので、価格は22,001円になるというわけだ。
ポスター分かりずらい!!!
客にもっと分かりやすく説明するには、一括1円の下のコピーは『回線契約なしでもOK!72,484円引き!』ではなく、
回線契約なしでもOK!72,484円引き!
こっちだろう!?
iPhone12を1円で買っている人たちが本当にいた!
とりあえず、Twitterで本当にiPhone12を1円で買っている人たちが、どれくらいいるのか検索してみた。
どこの店舗でも1円なのか?
それとも、店舗によって価格が違ったりするのかは気になるところ。
やはり、店舗によって価格は一括1円だったり、10円だったり、9800円だったりと値段は異なっている。
しかし、1円で本当に買っている人を、他にもたくさん見つけることができた。
1円で買えないことはない。
それに他社乗り換えしなくても、本体が22001円で買えるというのは、iPhone12本体は欲しいけど乗り換えたくない勢=自分には朗報だ。
3月5日ノジマ電気で1台目iPhone12を購入
Appleの新作発表(3/9)の直前の土日、朝から近場にあるノジマ電気にむかった。
ヨドバシの方が在庫はありそうだが、開店前から長蛇の列が出来ているとの情報が、朝からTwitterに流れており、さくっと諦めた。
下手な大型店舗より、ちょっと郊外の店舗の方が、在庫がありそうな気がしたからだ。
そして狙い通り、郊外店は並んでいる人はおらず、肝心のiPhone12の在庫もあった!!
自分の場合は、他社乗り換えせずにiPhone12本体だけが欲しい。
なので、iPhone12本体だけを22001円で購入することにした。
嬉しいことに、他社乗り換え(MNP)せずに本体だけを買うと、そのiPhoneはキャリア端末ではないので、店員さんがサービスでSIMロック解除してくれた。
SIMロック解除は、自分でも簡単にできると言えば出来るが、面倒な作業であることに変わりない。
そして、家に帰って、使っていたiPhone SE2から、買ったばかりのiPhone12にデータをサクッと移して完了した。
今までiPhoneに高額なお金を払っていたのが嘘のようだ。
本当に22001円で買えた!
MNP移動用iPhoneと本体売買用iPhoneは、別物。
誤解しがちだが、iPhoneは他社乗り換え(MNP)用端末と、キャリア依存せずに本体だけ購入できる端末は、別物である。
docomoや、au、ソフトバンクの持っている在庫のiPhoneには、受信できる電波に制限(SIMロック)がかけられている。
docomoのiPhoneなら、docomoの電波しか受信できないし、auのiPhoneならauの電波しか受信できないという感じだ。
対して、本体だけ販売用のiPhoneには、キャリア縛りの電波受信制限がかけられていない。
ノジマの店員さんがSIMロック解除をサービスでしてくれたのも、これが理由だ。
キャリア縛りがないので、店員さんがロック解除できる。
もし、キャリア縛りのあるiPhoneだと、SIMロック解除するためには、購入者本人(持ち主)が手続きするか、店舗でするなら3000円の手数料がかかる。
使っているスマホの電話回線に、まとめ支払いなどを設定している人は、気軽に他社乗り換えが出来ず、本体だけが欲しいというパターンがある。
こういう人は、他社乗り換え(MNP)がしずらいので、キャリア縛りのない本体が必要になる。
しかし、キャリア縛りのないiPhoneの需要は高い。
1円ではなく22000円でも、十分安い部類にはいる。
本体だけ販売用のiPhoneの在庫は、自分がギリギリ買えた3/5を最後に、どこの家電量販店でも消え去った。
異常な売り方に、近いうちに総務省から規制が入ると予想
買った自分が言うのもなんだが、普通に考えて、iPhone12が1円または22000円で買える、というのは異常だ。
元の価格は約9万だ。
それが1円で買えるというのだから、当然みんな殺到する。
事実、『iPhone12 64G』のソフマップ買取価格は、40000円以上である。

購入価格よりも、買取価格の方が高いということが、異常な販売価格であることを証明している。
(※某Mるかりアプリでは、iPhone12 64Gが60000円で転売されている)
そうすると、『遠からず国から規制がかかって、一括1円のiPhone販売は出来なくなる』というのが、推測できる。
とは言え、一括1円でiPhone12を購入している人の中にも、総務省から規制がかかる前に!と購入している人が、やっぱりいるのだ。
ルールの抜け穴を探す人は、どこにでもいるものだと関心してしまう。
4月3日ヨドバシカメラで2台目iPhone12を購入
自分にはメインで使っているiPhoneとアンドロイド2台の他に、もう1台ほとんど使っていないワイモバイル端末があった。
そして、それは『4月になったら使わないから契約を切ろう』と考えていた端末でもあった。
とはいえ、まだau回線であればMNPを使って9800円でiPhoneが買える状態が、4月になっても続いていた。
なので、まだ総務省の規制がかかっていなかったので、不要な回線を切るのではなく、MNPを使って、もう一台iPhone12を買うことにした。
前回はノジマ電気だったので、今回はヨドバシ。
この割引キャンペーンは、各家電量販店で1人1回しか使えない。
❶MNP一括を使って本体価格が9800円。
❷MNPのジム手数料で3000円。
❸auの一番安い契約で月3000円。
❹2か月目からはUQモバイルの一番安い契約に切り替えて月1000円
❺3か月目に回線解約。
ざっと計算してiPhone12本体を購入するのに、諸経費全部で20000円くらいか。
本体90000円と考えれば十分安い。
今回はauのキャリア端末iPhoneだから、店員さんはサービスでSIMロック解除はできない。
家に帰ってから自力でSIMロック解除した。
隣(転売ヤー)が揉めていたが、店員さんは強かった
2台目のiPhone12をヨドバシで購入しているとき、隣の席がもめていた。
自分が座っていたコーナーの、隣のコーナーに後から座った男性客だった。
自分と同じように、MNPを使ってiPhone12を9800円で購入しようとしていたようだ。
だが、途中で暗雲が立ち込めはじめた。
隣から聞こえてくる話の内容的に、男性は既に別のヨドバシ店舗で、キャンペーンを使ってiPhone12を購入していたらしい。
自分がiPhone12を買うとき、1台目を買ったノジマも、2台目を買おうとしているヨドバシも、身分証明のコピーを取られた。
1人で何回も同じキャンペーンを使われないようにするためと、転売防止のためだろう。
基本的に回線契約をするとき、対応してくれる店員さんは一人だが、隣の男性客の前に立つのはガタイの良い店員3人。
そして、どんなに男性客が
『前に買ったのは別の店舗だ!』
『家族用に買ったんだ!』
『前のはdocomo回線だった!』
と声を荒げても、3人並んだ店員さんたちはピクリとも動じない。
『店舗割引は使えないので、本体価格は6万です。』を、毅然とした態度で繰り返す。
反対に、自分の接客を担当していた店員さんは、どんどん腰が低くなる。
『すいません……。別の席が空きましたら、そちらへご案内しますので……』
と店員さんが悪いわけでもないのに、申し訳なさそうに謝ってくれる。(周囲のコーナーは、他のiPhone12購入者で埋まってて全部空いてない)
とはいえ、自分は本物の転売ヤーはこんな感じなのかと、特に何も気にしてなかった。
iPhone12が格安で買えるのだ。
そりゃあ転売ヤーが沸いても当然だ。
しかし、見事に転売バレてキャンペーンが使えなくてキレている。
内心、にっこりしていた。
4/5、家電量販店の店頭から『iPhone12一括販売』は消えた
このiPhone12のバラマキは、いつまで続くのだろう?と思っていた。
初めはappleの新作発表がある3/9までと言われていたが、終わらなかった。
次は3月いっぱい。
しかし、4月最初の週末(自分はこの日に2台目を購入)にも、まだキャンペーンは残っていた。
そして、4/5になって家電量販店から、iPhone12一括販売のポスターは消え去った。
ついにiPhone12の異常な販売は終了した。
まとめ | 買ってみた所感

規制がかかる前にiPhone12を買えてよかった!!
しかも、ホワイトとブラックの2台!!
これに尽きる。
世間では『iPhone12バラマキ』と揶揄されていた今回のキャンペーン。
結果からみると、本来なら2台で約18万するiPhone12を、実質4万で手に入れることができたわけだ。
✅1台目 1円(22,001円)移動機(回線なし)
✅2台目 9800円(MNP事務手数料3300円負担+au回線3か月)
これまで使っていたiPhone SE2も、決して悪いわけではないが、上位機種の方がやっぱりいいし、画面も大きい。
操作しやすくなった。
ついでに『マイナポイント』。
iPhone se2では、何度チャレンジしても、カード情報をうまく読み取れなくて、断念していたのだ。
だが、iPhone12なら、マイナンバーカードを簡単に読み取れて、paypayと連動できた。
所要時間は5分くらい。
これでしばらくiPhoneは買い換えずに済みそうだ。
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