Googleアドセンスの広告は、他のアフィリエイト広告画像のように固定の広告を手動で設置するものと異なり、Googleが自動設置配信してくれる便利な広告になります。
サイトを見てくれているユーザーさんがどんなことに興味があるのか、Googleは膨大なデータを駆使して、ユーザーに合わせた広告を出してくれます。
それによって『ユーザーが最も興味関心が高い広告を表示し、広告をクリックしてもらうという仕組み』が、Googleアドセンス広告になります。
しかし、Googleアドセンスに合格し、いざ広告配信設定したけれど、サイトに広告が表示されなくて困っているという方は少なくありません。
特に初めて広告配信される方ですと、設定の仕方が不慣れです。
どうして広告表示されないのか?と、不安になりますよね。
(実は自分も初めてアドセンスに合格したとき、なかなか広告が表示されずに泣きそうでした……)
この記事では、そんな広告非表示を解決する方法をご紹介したいと思います!
WordPressでアドセンス広告が表示されないときの問題点や原因

アドセンス広告が表示されないとき、その原因として以下のポイントが考えられます。
01 アドセンス広告審査中
Googleアドセンスに申請すると、下記のステータスになります。
ステータス | 状態 |
---|---|
表示準備中 | ご自身のサイトやブログを、Google側が広告配信可能なサイトか審してます。 |
準備完了 | Googleの審査が通り、サイトに広告表示できる状態です。 広告表示には別途設定が必要なので、審査通過メールなどを読んで広告設定していきましょう。 |
要確認 | 広告表示するのに問題がおきてます。 |
審査が必要 | Google審査が行われていません。審査を開始するために「審査をリクエスト」しましょう。 |
ご自身のアドセンス広告配信のステータスが「準備完了」になっているかどうか確認します。
02 配信するアドセンス広告を精査中
アドセンス審査に通過したばかりですと、Google側がサイトやブログに合わせた広告を精査している状況で、広告配信されない場合があります。
また、審査に通過できても、一度Google側のクローラーがサイトの内容を巡回して本当に問題がないか確認してから広告配信を開始します。
そのため、アドセンス申請が通った直後は広告表示されないことがあるので、1時間くらい待ってみましょう。
03 PINを入力していない
アドセンス申請に通過したばかりの方(まだ広告設定もしていない)には当てはまりにくいのですが、広告の収益が1,000円以上になると、住所確認のためにGoogleから以下のような手紙が送られてきます。

その中に『PINコード』が記載されているので、忘れず入力しましょう。
送られてきて半年以内に入力しないと、広告配信が止まります。
04 ブラウザのJavascriptが『有効』になっていない
広告表示にはJavascriptというプログラムが、インターネットを見るためのブラウザ側で使用されます。
なので、このJavascriptが『有効』になっていないと、Googleアドセンスの広告は表示されません。
ちゃんと有効になっているか、確認してみてください。
別ブラウザやスマホを使い、別ブラウザで表示確認してみるという方法もあります。
05 ads.txt が正しく設置されていない
アドセンスに合格された直後ですと、サイトやブログに「ads.txt」がまだ設置できていないかと思います。
Googleアドセンスの公式ページに「要注意 – 収益に重大な影響が出ないよう、ads.txt ファイルの問題を修正してください。」という警告メッセージと共に対応方法も記載されているはずなので、ads.txtを設置しましょう。
設置できても警告文はクローラーが巡回するまで消えません。
1日くらい放置しましょう。
数日たっても消えない場合は正しくads.txtを設置できていない場合があるので、確認しましょう。
06 広告コードが正しく設置できていない
サイト内に広告を表示するための、Googleから「このコードをサイトのどこどこに貼り付けてください」というコードをもらえます。
広告ユニットごとでしたら、広告表示したい場所に直接コードを貼ればOKです。
しかし、サイト全体の自動表示ですと<head></head>のhtmlソースの中にコードを入れないといけない場合もあります。
そのコードが正しい位置に貼れているか、確認しましょう。
07 WordPressに入れているプラグインが邪魔をしている
サイトやブログをWordPressで運用されている方は、機能補助をしてくれるプラグインを入れている方が多いと思います。
そのプラグインが干渉して、アドセンス広告表示を妨げている場合があります。
手間なのですが、プラグインを1つづつ「無効」にして広告表示されないかチェックしてみましょう。
08 キャッシュや Cookie の影響
ブラウザのキャッシュやcookieの影響によって、アドセンス広告が表示されない場合があります。
一度ブラウザを全て閉じてからページを開いてみたり、シークレットモードでアクセスしてみてください。
最近はページ情報を持っているサーバー側が、より速いアクセス応答をするためにキャッシュを持つものも増えてきました。
その場合、出来るのであればサーバー側からサイトの強制キャッシュクリアしてみてもいいでしょう。
09 広告削除アプリ「adブロッカー」や「Adバスター」などを使用している(スマホにありがち)
スマホアプリには『広告表示をブロックするアプリ』があります。
スマホで広告表示確認をされている場合、アプリに広告ブロックするものがないか確認しましょう。
もしありましたら、一時的に広告ブロックをストップしてみて、サイトの広告表示を確認してみましょう。
10 パソコンやスマホのセキュリティソフトを一時的にストップしてみる。
パソコンでインターネットを見られている方は、何かしらのセキュリティソフトを入れているかと思います。
最近はスマホにもセキュリティソフトを入れる方が増えてきています。
セキュリティソフトとして有名なのはノートンやカスペルスキー、マカフィー、ウィルスバスターでしょうか。
特にウィルスバスターやマカフィーなどは、パソコンを買った時からデフォルトでインストールされている場合があります。
最近のセキュリティソフトはさらにAI機能が優秀になり、悪意あるウィルスを遮断するだけでなく、快適なネット環境を提供するために広告表示をカットしているものもがあります。
そのセキュリティソフトがアドセンス広告表示を妨げている場合があります(自分の場合がまさにコレでした)
これらのセキュリティソフトを一時的にストップします。
そしてご自身のページを再度新しいブラウザを開き(できればシークレットページですと尚可)、表示させてみてください。
それでも広告が表示されない時の確認方法!
上記のチェック項目を試してみてもアドセンス広告が表示されない時は、Googleアナリティクスで、アドセンス広告が実際に配信開始されているのかいないのかを確認することができます。
あくまで確認です。
根本的な問題解決にはなりません。
しかし、広告配信状況をチェックすることができます。
広告配信をONにしている状態で、Googleアナリティクスを以下の順序でクリックしていきます。
【手順】
①行動⇒②概要⇒③日付を現在の日付に変更。

①~③をすると下記のような数字が見れるのですが、見てほしいのは『AdSenceの収益』、『AdSenceのページ表示回数』『表示されたAdSenceの広告ユニット』の3つです。

もしこの数字がカウントされているのでしたら、ページを見た他の方には広告が見えていることになります。
そして、見えていないのはご自身だけということになります。
ですが、この数字がもし『0』カウントでしたら、そもそもアドセンス広告が表示配信されていないということになります。
アドセンス広告がカウントされていた場合
見えていないのはご自身だけということなので、ネットを見ている環境を再チェックしてみましょう。
パソコンで見ているのであれば、複数のブラウザで広告表示されないか試してみてください。
サイトやブログを見るPCブラウザの種類はchrome、edge、IE、firefox、safariなど様々な種類のブラウザがあります。
普段は不都合なく見れているブラウザでも、ブラウザに不具合が起きている可能性があります。
スマホのアプリのように、お好みの機能を追加できるのです。
もしchromeを使用されていて、拡張機能を使われているのでしたら、一度拡張機能をストップしてみるのもアリでしょう。
アドセンス広告がカウントされていない場合
広告表示をONにしているにも関わらず、カウントが0の場合は、そもそも設定に問題があり広告そのものが配信されていない可能性を探りましょう。
他に設定は問題なくブログ側で問題がある場合で考えられるのが、ブログを設置しているサーバー側のセキュリティ設定です。
サーバー側のセキュリティが広告表示を制限していたという事例もあります。(レンタルサーバーConohaの場合は、サイトセキュリティのWAFがアドセンス広告表示に干渉することがあります)
原因がこちらですと、ご自身を含めサイト訪問するユーザー全員が広告表示されていないので、広告表示回数は0です。
サーバー側にセキュリティ項目がないかチェックし、もしチェックが入っていましたら、一時チェックを外して表示されるか確認してみましょう。
まとめ

Googleアドセンスの広告はJavascriptというプログラムコードを使用し表示されます。
そのため、ちょっとした設定ミスやモレが、広告非表示になる原因になってしまいます。
設定を最初から1つ1つ確認し、さらにご自身のネット環境で表示を阻害しているものがないかを確認してみましょう。
特殊な例ではありますが、寮に入られている方ですと、その寮の施設のネット契約で、インターネット接続に対して大元から制限をかけている場合もあります。
ネット環境が異なるご友人や知り合いの方に、サイト表示がどうなっているのか確認してもらってもいいでしょう。
この記事では、アドセンス広告が表示されない時の10個の原因を紹介しました。
しかし、インターネットに接続する環境や状況は人それぞれで異なるため、これだけでは表示不具合を解消できないことがあるかもしれません。
諦めずに問題解消の糸口を探っていきましょう!