こんにちは、今回は「コンクリート技士」がオススメなので体験談をお伝えします。
コンクリート技士の資格を取ろうと思った2つの理由

私がこの資格を取ろうと思った理由は2つあります。
一つ目は会社で定められている「資格手当」を得られる資格の中の一つにコンクリート技士があったことです。
もう一つはコンクリート技士に必要な知識と実際に仕事で必要な知識に共通する部分があったからです。
同じ職場の尊敬する上司もこの資格を所持しており、自己の能力の向上のためにもコンクリート技士の取得を目指しました。
コンクリート技士とは公益社団法人日本コンクリート工学会が認定する資格で、コンクリートの製造や施工に携わる技術者として必要な知識・能力があることを証明する資格です。
私の仕事はモルタル製品に関する研究開発を行っているのですが、モルタルとコンクリートには共通点が多くあり、コンクリート技士の資格を取るための勉強が仕事に活かされています。
具体的にはコンクリート材料についての知識やコンクリートに関する不具合の種類・原因、施工方法や試験方法など広い範囲の知識が必要となります。
資格を取ることのメリットとしては製品を使用している現場でモルタルやコンクリートについての発言をする際に、コンクリート技士の資格があった方が説得力があります。
この資格に似た資格で”コンクリート主任技士”や”コンクリート診断士”といった資格があり、どれもコンクリート・モルタルに関する知識があることの証拠になります。
中でもコンクリート技士は一番ランクが低い位置づけとなっていますが、合格率は30%前後と低かったり、受験資格として3年間以上モルタルやコンクリートに関わる実務経験が必要だったりと誰でも取れる資格ではないので、胸を張って提示できることは魅力だと思います。
コンクリート技士の勉強方法

コンクリート技士の勉強方法としては、どの資格に関しても言えることですが、過去問を中心に問題を多く解いていきました。
問題集として「2015~2020年過去問集」と参考書として「コンクリート技士 要点・ポイント 徹底解説」を使用し、問題集を解きながら、分からない用語や現象を参考書で調べるという作業を繰り返しました。
期間としては3~4か月ほど前から勉強を始め、一日平均2時間ほどの勉強を続けました。
平日に仕事とは別に2時間ほどの勉強を続けることは簡単ではないですが、勉強の内容が仕事とリンクしているところも多々あるので、資格が取れないと勉強したことが無駄になるというストレスはありませんでした。
また、仕事から帰って2時間勉強する体力が残っていないことが多かったので、朝1時間早く起きて勉強したり、会社での昼休みや隙間時間を利用して勉強しました。
会社にはコンクリート技士の資格を所持している人が数人いるので分からないところを質問できる良い環境で勉強できました。
ただし、同じ職場には前年にコンクリート技士の資格を1回で合格した人がいたので、自分が落ちるわけにはいかないというプレッシャーはありました。
そのプレッシャーを跳ね除けるということも勉強のモチベーションにして頑張りました。
コンクリート技士の合格率は30%程度と低く、正答率も70%ほどないと安心できないということだったので、過去問の段階では90%程は正解できるよう勉強していきました。
モルタルの研究開発を行っているとコンクリート材料やコンクリートの試験についてはある程度知識があったり、イメージが出来たりしますが、施工方法や運搬方法については関りがないため、覚えるのに苦労しました。
コンクリート技士の資格を取得してよかったこと

私はコンクリート技士の資格を取得して、まず資格手当がもらえるようになり給料を増やすことが出来ました。
また、仕事をする際に自分の考えに自信を持てるようになりました。
また、社内外で技術的な発言をした際も説得力が増し、評価していただく機会も増えました。
資格のために勉強したコンクリートの材料の知識やコンクリートの規格について活かせることが多いので、取得して良かった感じています。
また、コンクリートの反応などの現象を根本から理解しておくことで目に見えない部分をイメージしやすくなると思います。
私の場合はコンクリートの運搬などには関わることがないので、資格の勉強をするまでは何も興味がなかったですが、資格を取ってからは生コン車を見ると「あのコンクリート工場から来たのかな?」とか「この時期ならあと何分以内に着く場所に現場があるんだな?」とかいろいろ考えてしまいます。
コンクリート技士は3年に一度資格の更新のための講習会が行われるのですが、その際に同じ資格を持った同業者と名刺交換をする機会が得られるのも大きなメリットだと思います。
この資格を持っている人はコンクリート製造業・建設業者・ゼネコン・混和材メーカーなど様々な方がいらっしゃるので自分のつながりを広げるには非常にいい場となっています。
これに加えて、コンクリート主任技士やコンクリート診断士を持つことでさらに自分の価値を上げることが出来るので、今後はこれらの資格の取得を目指して頑張ろうと思います。
コンクリート技士の取得を考えている方もこれらの資格を視野に入れながら、まずコンクリート技士の取得を目指してみてはいかがでしょうか。
【2021年取得】
この記事を書いた人:Oさん